「悲観論」にとらわれる人は絶対成功しない 出口治明×木暮太一の「白熱対談」
出口:それも1つの付き合い方だと思いますよ。いずれにしても、友達は大切です。なぜかと言えば、友達は自分のロールモデルになるものだから。ものすごく立派な人がものすごく立派なことを成しても、「あの人は特別だから」と諦めるじゃないですか。
木暮:あまりにも立派な人は、憧れこそすれロールモデルにはなりませんよね。
出口:どうせ自分にはできへんと思ってしまいますからね。でも、職場の仲間や友達がなにかに挑戦していれば、「あ、自分でもできそうやな」と思えます。ロールモデルになり得る友達だからこそ、やっぱり晴れってる人がいいということでしょうね。
キャリアで迷ったら、サイコロで選べ!
木暮:20代、30代だと転職や独立など、キャリアを選ばなければならないシーンも出てきます。2つの道で悩んだとき、どのような軸で選べばいいのでしょうか?
出口:サイコロがいちばん手っ取り早いんじゃないですか?
木暮:ええっ、サイコロですか?
出口:10円玉の裏表でもいいんですけどね。迷っているということは、甲乙つけがたいということです。メリットとデメリットを挙げていってどちらかが明らかに優れていたら、迷わないですから。僕は、物事を決められないと悩んでいる人には「それは優柔不断なんじゃなくて決め方を知らないだけや」と教えているんです。
木暮:確かに、「決め方」って教わりませんからね。
出口:甲乙つけがたいものを悩むのは時間の無駄なので、AとBという選択肢があれば奇数はA、偶数はBと決めてサイコロを振ってみればいいんです。Aに挑戦してみていまいちだったら、Bに路線変更すればいい。基本的には、直感で決められなかったらすべてサイコロを振ればいいと思いますね。
木暮:なるほど。