服装でバレる「デキない二流の人の欠点」のひとつ目は、「自分を客観的に見られていない」ということだ。
「自己認識能力」と「自己規律」がバレる
【1】「自分を客観的に見られているか」が出る
まず忘れてはならない大前提は、服装は、あなたが「自分を客観的にどのくらい見ることができているか」という自己認識能力の度合いを表すということである。
たとえば私が目撃した事例では、ローンを組んでもらうための銀行との打ち合わせに、ド派手な太いストライプのスーツにサスペンダー、クレリックシャツ、華美なゴールドのカフスボタンで現れた投資家がいた。
まさに「誰がお前なんかにカネ、貸すか!」という感じの服装だったわけだが、対銀行とのミーティングでは「堅実・誠実・控え目」が求められるのに、そのビジネスマナーとTPOにまったくそぐわない姿で、ミーティングが始まる前から大いなる悪印象を与えていたのだ。
ほかにも、転職してきて早々、職場に、シャツのボタンを上の2つどころか、3つ目くらいまで開けて出社してきた人もいた。その人は胸毛がたくましく、朝のミーティング時から、まわりの人はつねにその人の胸毛を目撃するはめとなったのだ。
これらの服装は、「単に服装のセンスがない」だけの問題にとどまらない本質的な問題をはらんでいる。
それは、「そのミーティングがどんな種類のもので」「相手のビジネスカルチャーがどんなものか」を理解しておらず、自分の服装がどんなメッセージをもって受け止められるのか、まさに自分を客観的に見られていない証拠にほかならないのだ。
【2】「自己規律の低さ」が出る
もうひとつ、服装によってバレるのは、あなたの「自己規律の低さ」だ。
ヨレヨレのスーツ、パンツのシワにしても、それは単なる服装の問題を超えて、「私はだらしない、アカン人です」という強力なメッセージを四方八方に放っている。
それに、少し考えてみるとすぐわかることだが、服装のサイズがコロコロ変わる人というのは、当然のことながら、体型がコロコロ変わっていることにほかならない。
逆に、ひとつの服を長く着続けられるということは、それだけ体型を日々、維持できているということである。
成功している一流のビジネスパーソンには、むやみやたらとカネを投じるのではなく、いいもの、自分に合っている質の高いものを厳選し、10年も20年も長期間愛用している人が実に多い。
長い年月がたっても体重が増減せず、体型を維持して、同サイズの服を着つづけられることは、単なる服装にとどまらない、「自分の規律の高さ」もあらわしているのだ。
かといって、私のようにXXLのサイズを15年間保って服のサイズが変わらないことは、「自己規律の低さ」の表れなので、間違っても真似をしてはいけないことは言うまでもないだろう。
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