岩手の「極上ウニ」は、食べているエサが違う 海底のワカメやコンブが重要な意味を持つ
「東日本大震災により、洋野町も稚ウニの栽培施設が被害を受けましたが、多くの人の後押しを受けて早期に復興することができました。加工設備も新たにつくり、今後は洋野町自慢の水産物を、国内だけでなく海外の多くの人たちに味わってもらいたいと思っています。そうすることで地元の産業を拡大し、若い世代につなげていきたい」と、下荢坪さんは語る。
豊かな自然環境、“南部ダイバー”の伝統漁法、地元に息づく加工技術とそれを支える地域の人。それらはなに一つ欠けることなく、海と共に育った洋野町の礎となり、これからのまちの可能性を広げていく。
(Writer : HISAYO IWABUCHI /
Photographer : SATOSHI TACHIBANA)
稚ウニの育成から4年半経過したウニが最も身入りがよく、“旬”とされている。季節では6月〜8月まで、7月頃の産卵直前が一番食べ頃。
キタムラサキウニは、別名「白ウニ」といわれるように身は白味がかった黄色。身が大きく白っぽいものが高級品とされる。
ミョウバン処理をしていない生ウニであれば雑味がないので、まずは何もつけずにウニそのものの味を楽しむことがおすすめ。
住所:岩手県九戸郡洋野町種市22-131-18
TEL:0194-65-2408
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