国と東電を提訴、住民1650人が決起 過去最大規模の原発被害訴訟

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原発事故を警告してきた人々が、立ち上がった(ネクタイ姿の男性が伊東さん)

「原発事故を食い止められなかったのは痛恨の極み。2004年から7年にわたって津波のリスクに警鐘を鳴らし続けてきたが、力及ばなかった」

福島県いわき市に住む伊東達也さん(71、写真上)は、2年前の出来事を思い出すたびに、胸が痛むという。

いわき市議会議員を5期18年、福島県議会議員を3期12年務めた後、「原発の安全性を求める福島県連絡会」の副代表として04年以来、抜本的な対策を取るべきだと東京電力に求めてきたが、「聞く耳を持ってもらえなかった」(伊東さん)。

津波による制御不能に警鐘

土木学会がまとめた『原子力発電所の津波評価技術』の存在を、伊東さんら住民が知ったのは出版翌年の2003年。そこでは、想定される最大の引き潮の時に、8基の原発で合計60台のポンプが取水できなくなる可能性が指摘されていたという。

その後の東電との交渉で伊東さんらは、「チリ津波級の引き潮、高潮時に耐えられない東電福島原発の抜本的対策を求める申し入れ書」を提出。しかし、東電は伊東さんたちの訴えに耳を貸さず、十分な対策を取ることもなかった。「そのことが今回の原発事故につながった」と伊東さんは振り返る。

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