そのアプリは「恋して」。「恋して」は、カップルの記念日を登録すると、アイコンバッジで記念日からの経過日数を表示するアプリです。スマホの画面を見れば、付き合い始めてから何日経ったかひと目でわかるのです。100日ごとに通知も届きます。2人が付き合った日数は、2人の写真入り画像でLINEやTwitterに共有することもできます。
Twitterを「#恋して」で検索すると、幸せなカップルの様子とともに、好きなアイドルに恋した日数をカウントしている子も見かけます。かわいいアイデアですね。
そして、いよいよ記念日を迎えます。相手への感謝と愛を文章にまとめ、0時ぴったりにLINEを送ります。「わがままばかりで迷惑かけているけど、これからもよろしくね」「俺こそ感謝しかない。いつまでも一緒にいよう」などと熱いメッセージを交わしたら、もちろんスクショ(スクリーンショット)を撮ります。この連載をお読みの方ならもうおわかりですね。スクショはTwitterやLINEのタイムラインで拡散です。
しかし、ただスクショを投稿するのではありません。記念日ですから、2人の思い出写真もスクショと一緒にコラージュして投稿します。
記念日にはオリジナル動画も作成
さらに、記念日にはオリジナル動画も作ります。中高生に大人気の「MixChannel」という動画アプリコミュニティをご存じでしょうか。スマホに保存した動画や画像で10秒のムービーを編集できるアプリです。作成した動画はサービス内にもアップでき、動画を通じてSNSのように交流もできます。カップルのラブ動画だけでなく、仲良しの友達とダンスをする「ツインズ」動画や、教室で友人と連携してゴミ箱にゴミを投げ入れる「バカッコイイ」(バカバカしいけどカッコいい)動画など、思わず見入ってしまう動画も投稿されています。
ここで作成するのは、思い出の写真をラブソングに乗せて表示するムービーです。合間に歌詞を手書きした画像を挟むことで、パラパラマンガのような、プロモーション動画のような、独特の動画が出来上がります。タイミングよく歌詞を差し込む腕前はプロ並みで、まったく知らないカップルの記念日動画でも思わず感動してしまいます。ラブソングは、西野カナやMACO、平井大など、中高生に人気の歌手が使われます。
動画編集には「Flipagram」や「VivaVideo」といったアプリも人気です。中高生はエフェクトの違いや使い勝手を熟知しているので、使い分けもお手のものです。
カップル動画は自分たちで作ることが最も多いのですが、MixChannelでは人気のカップルにお祝い動画をプレゼントする光景も見られます。動画の投稿先は、LINE、Twitter、Instagram、MixChannelなどです。
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