「レイバン」から農家。地方で家業を継ぐ難しさ 武将の末裔が育てる「菊」

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――菊は日本文化を象徴するような花なので可能性を感じます。ところで荒木さん、「彼女募集中」だと聞いています。一緒に菊農家をやれる人が理想ですか?

できたら一緒にやってくれる人が理想的ですね。生産だけでなく経理などの事務仕事もあるので役割分担はできると思います。

好みのタイプですか? しっかりしているのにほんわかした女性――かな。フィーリングが合ってお互いにホッとするような関係がいいですね。ご興味がある方は、アラキフローリスト までご連絡ください。これ、新しい形の求人募集ですね(笑)。

昨年から習い始めたエレキギター。「ロックバンド『オアシス』の曲を弾いたりしています」

 

荒木さんの話を聞いていて、「長男だから」というセリフが何度か出てきたのが印象的だった。自然な責任感を帯びた言葉だ。「次男だから」では様にならない。

僕は3人兄弟の次男で自由業に就き、実家のある東京から離れて愛知で暮らしているので、東京から愛知に戻ってきた荒木さんの感覚はよくわからない。戦国武将の末裔だから使命感が強いというわけではないだろう。

ただし、「家を継がなければいけない」という後ろ向きの義務感ではなく、家業を土台にして新しいことに挑戦する勢いが伝わってくるのは確かだ。長男や長女は実家近くでこそ本領を発揮するのかもしれない。

大宮 冬洋 ライター

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おおみや とうよう / Toyo Omiya

1976年埼玉県生まれ。一橋大学法学部卒業後、ファーストリテイリングに入社するがわずか1年で退社。編集プロダクション勤務を経て、2002年よりフリーライター。著書に『30代未婚男』(共著、NHK出版)、『バブルの遺言』(廣済堂出版)、『あした会社がなくなっても生きていく12の知恵』『私たち「ユニクロ154番店」で働いていました。』(ともに、ぱる出版)、『人は死ぬまで結婚できる 晩婚時代の幸せのつかみ方』 (講談社+α新書)など。

読者の方々との交流イベント「スナック大宮」を東京や愛知で毎月開催。http://omiyatoyo.com/

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