「高額消費」復活で、旅行もホテルもウハウハ

帝国ホテルからクルーズまで富裕層殺到

株高による資産効果で最も懐が暖まったと感じるのは、個人投資家の中心層であるシニア層。顧客の9割が60歳以上というシニア専門の旅行会社、ニッコウトラベルでも、変化は顕著に表れている。

「航空券をビジネスクラスへランクアップするなど、より質の高い商品が売れている。根強い人気の欧州運河クルーズも伸びている」(古川哲也社長)。ニッコウトラベルでは、もともと行程をゆったりと組んだのんびり旅行企画が人気商品。資金的余裕が出てくれば、海外旅行はエコノミーよりビジネスで飛びたいのがシニアの本音だ。

高級ホテル予約にもじわり底上げ感

ホテル業界でも、一部では株高の恩恵ではないかと思われるような事例も出始めた。

帝国ホテル(写真)では1月の宿泊客数が好調だが、伸びているのは本来得意な外国人ではなく日本人。「国内客だけで前年同期比11%増」(帝国ホテル)。ネット予約の単価も上昇傾向で、「1ランク上のカテゴリーのプランを申し込むお客様が増加している」(同)とかなりの手応えを感じている。

東京駅丸の内駅舎のリニューアルで周辺観光客が増えていることに加え、東京スカイツリーや渋谷ヒカリエなど新名所、都市型ショッピングセンターなどを巡るための拠点としても活用されているため、客室稼働率は順調に推移。

年末年始も高単価の正月プランが売れるなどまずまず。同時期はカレンダーの並びがよく、海外旅行が活況だったことと裏腹に、国内の都心部への旅行は不利だったことを加味すると、その勢いの強さに驚いているという。

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