日経平均は3日ぶり小幅反落、円高が重荷 日銀のETF買い観測で一時はプラス転換
[東京 10日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は3日ぶりの反落(訂正)。日銀によるETF(上場投資信託)買い観測を背景に、後場に入り一時プラスに転じ、1万6800円台を回復する場面があった。取引時間中としては7月21日以来、約3週間ぶりの高値水準を付けたものの、強含む円相場が重荷となった。薄商いのなかでポジション調整売りにも押され、大引けにかけて指数は軟化した。
東証1部の売買代金は2兆0906億円。うち任天堂<7974.T>の売買分が1411億円に上っており、全体相場の商いは実質的には低調だった。
日経平均は午前中に一時前日比で100円を超す下げとなったが、日銀のETF買い期待が下値を支える要因となった。後場には先物主導で上昇。ただ日経平均は前日までの2日間で500円を超す上昇となっており、高値圏では利益確定売りが出た。
値がさ株はソフトバンクグループ<9984.T>が2%超の上昇となったのに対し、ファーストリテイリング<9983.T>は1%超安とまちまち。業種別では建設や食料品など内需系セクターが底堅く推移した一方、ドル/円<JPY=EBS>は101円台前半まで弱含んだことで、輸出関連の一角が軟調に推移した。「当面は売られたところに押し目買いが入り、ゆっくり下値が切り上がる相場が続きやすい」(三菱UFJ国際投信チーフストラテジストの石金淳氏)との声が出ている。
個別銘柄ではタカラトミー<7867.T>が大幅続伸。9日に発表した2016年4―6月期決算で、連結営業損益が前年同期の14億8700万円の赤字から1億5100万円の赤字に改善したことを好感した。半面、16年12月期の業績予想を下方修正した資生堂<4911.T>、ブリヂストン<5108.T>は急落した。
東証1部騰落数は、値上がり792銘柄に対し、値下がりが1043銘柄、変わらずが135銘柄だった。
日経平均<.N225>
終値 16735.12 -29.85
寄り付き 16699.08
安値/高値 16657.59─16822.86
TOPIX<.TOPX>
終値 1314.83 -2.66
寄り付き 1311.98
安値/高値 1308.40─1318.99
東証出来高(万株)170031
東証売買代金(億円) 20906.92
*3日ぶりの反落に訂正します。
(長田善行)
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