ヤンキー消費をつかまえろ キーワードは、家族、誇り、キラキラ・・・

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団塊ジュニアに代わる新しい消費ターゲット

地元愛や仲間愛は、東日本大震災も契機となって、日本に対する誇りに昇華した。絆LOVE、祭LOVE。かつてない保守的考えが若い世代に広がっている。そして、彼らの消費意欲は予想以上に強い。

ヤンキー的志向を持つ人は、都心のビジネス街にもいる。仕事はバリバリこなし、世間常識をしっかりと身に付けながらも、ワル系の嗜好を持つ男性サラリーマンたちだ。

根がヤンキーの彼らを見抜くには腕時計がカギになる。文字盤がずば抜けて大きければヤンキー度高め。文字盤がキラキラしていようものならばっちりヤンキー族だ。

ヤンキー的素質を持つ主婦もいる。光文社の人気生活情報誌『Mart』には、持ち物はおろか、洗濯柔軟剤の容器までキラキラにデコレーションする読者の実例が多数掲載されている。やはり地元や家族を愛する彼女たちの判断基準は、子どもが同級生のママ友。狭い人間関係は地元族に通じる。

ママ友が持っているものは欲しい、買いたい。『Mart』誌面で紹介される高額な調理家電製品は、実際、読者によく売れる。時に身の丈以上の買い物に走り、家計が火の車という例もあるという。

「企業は地元族のような新しい消費層をとらえきれていない」。博報堂若者生活研究室の原田曜平アナリストは指摘する。長らく主役不在の消費シーンに現れた新保守層の姿から目が離せない。

※ 関連記事:ヤンキー的な気合主義が蔓延している

(本誌:倉沢美左、島 大輔、二階堂遼馬、高橋由里=週刊東洋経済2013年3月2日号)

*この特集記事の全編は「週刊東洋経済」(2013年3月2日号)に掲載しています(全12ページ)

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