ルネサス、赤尾社長に寄せられた15の質問

「正常化には3年」、臨時株主総会で増資を決議

――主要取引先が株主になると、さらなる価格の引き下げを要求されるのではないか。顧客株主の圧力をはねのけてまで黒字化し、新しい分野に活路を見出せるのか。

赤尾社長 株主の立場からすると、収益を出して企業価値を上げて利益を供与するのが第一となる。個別のビジネスおよび商売については、ほかの顧客同様に交渉で決めていくことに変わりはない。株主だから特別対応するわけではないし、大株主の事業会社3社(日立製作所、NEC、三菱電機)とも取引については他社とまったく同じだ。

――株主の競合となる顧客との関係に影響は?

赤尾社長 注意を払う必要があると思っている。今回の増資で事業会社から出資を受けるが、引き続き技術力強化や厳しい要求に対応することで、高品質な製品を安定的に提供していく。結果的に、ルネサスが強いサプライヤーになることをご理解いただく予定だ。顧客株主との関係についても、今後の取引について契約上、何かあるわけでない。個別ビジネスを商談ごとに進めていく。

300%の希薄化、「責任は感じている」

――今回の増資で株式が300%も希薄化するが、どうやって価値向上につなげていく?

赤尾社長 責任は感じている。経営環境を考えると、今後も厳しい状況が続くという観点で財務基盤の増強が必要だ。調達資金を重点的に成長投資として投入することで収益改善を目指し、中長期的に株主価値を向上させていく。

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