ルネサス、赤尾社長に寄せられた15の質問 「正常化には3年」、臨時株主総会で増資を決議

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経営再建中の半導体大手ルネサスエレクトロニクスは2月22日、川崎市で臨時株主総会を開いた。官民ファンドの産業革新機構と主要取引先8社(トヨタ自動車、日産自動車、ケーヒン、デンソー、キヤノン、ニコン、パナソニック、安川電機)から、総額1500億円の第三者割当増資を実施するため、株式の発行枠拡大について決議した。

出資は9月までに完了する見通しで、増資後は産業革新機構が69%を保有する筆頭株主となる。今回の大規模増資で、発行済み株式は約300%もの希薄化を招く。臨時株主総会では、複数の株主から不満の声が寄せられた。質問に立った株主は12人、質問の数は15にも及んだ。

それぞれの質問には重複した部分もあるため、主なやり取りを集約して以下に掲載する。株主からの質問には赤尾泰社長のほか主要役員が答えた。

自動車用マイコンは世界ナンバーワン

――競合の韓国サムスン電子や中国メーカーと比べ、ルネサスの競争力は。

赤尾泰社長 個別製品でみると強い面がある一方で、劣っている面もある。ルネサスの自動車用マイコンは世界シェアナンバーワンで、シェアは40%を超えている。劣っているNAND型フラッシュメモリとパワー半導体については、マイコンと組み合わせてソリューションとして提供することを考えている。

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