アメリカやイギリスが利上げをすれば、円安になり輸入物価が上昇する。国民生活が苦しくなるので、どこかで日本も利上げし、円安を是正せざるを得なくなるでしょう。そうなれば、債務の利払いが一気に増え、税収のかなりの部分を債務の利払いに当てざるを得なくなります。
――安全保障の面でも危機が懸念されますね。本の中でも「2017年、尖閣占領危機」というシナリオに触れていますが、中国の台頭という現実は無視することはできません。そのような中で日本の安全保障はどうあるべきか、どうあるのがアメリカはベストだと考えているのでしょうか。
その問題に対して、アメリカには大きく言って2つの考え方が存在しています。
ひとつは従来型の伝統的な考え方で、現時点ではこちらのほうが支配的ですが、日本、韓国、フィリピンとの同盟を維持しながら、西太平洋はアメリカのコントロール下に置くというものです。当然、そのためにアメリカの軍事力も強化していきます。中国に対しては南シナ海に防衛ラインを置くべきだと考えていて、南シナ海を中国が支配しようとすれば、断固これを叩くべきというものです。
この記事は有料会員限定です
残り 2554文字
