クビにならない方法なんて、ひとつしかない 最後に自分の身を救うのはハードスキルだ!

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とはいえ、周りに全部合わせて、まったくもって個性を押し殺せというわけではありません。合わせるべきところを可能な範囲で合わせるという、いわば「最低限の良好な人間関係」を築く努力をすべし、ということです。

そして、最後に自分の身を救うのはハードスキル面です。

クビにならない方法とありますが、唯一あるとしたら自分にしかできないことなどをどんどん成し遂げて、会社が自分に頼らざるをえないポジションを構築してしまうことです。

私自身、決して愛想がいいわけでもありませんが、それでも今まで所属した組織においては、いろいろな面で非常に優遇されてきたと思っています。要はやりたい放題やらせてもらってきた、ということです。

そしてその理由は、ズバリ、私にしかできないことが非常に多かったからです。

職場の人間関係は「相互補完」だ

しかしながら、それでもやはり「最低限の良好な人間関係」は大事です。そもそもそういったポジションを築くにあたっても、そのような人間関係を築くことは最低条件です。なぜならば、誰でも人間ですから、チャンスを与えるとか仕事を任せるといったときに、やはり最初に見るのは「こいつは信頼できるか否か」でしょう。

言い換えると、そういった人間関係は巡り巡って自分の仕事をやりやすくして、仕事の結果が出やすくなるという「相互補完関係」なのです。であるから、組織におけるカルチャーなどを見極め、その場で最低限の良好な人間関係を築くための努力をしつつ、仕事の結果をつねに出すべく最大限の努力をするという2軸での努力こそが、クビにならないための方法なのではないでしょうか。

職場いじめなどを、仕方がないとあきらめてはいけません。仮に自分に変えられるところがあるのであれば変えて、環境を少しでもよくする方向にもって行きましょう。そうでないと、山田さんがせっかく今まで努力して身に付けてきたハードスキルがもったいないですよ。

そうすることで、山田さんの持っている可能性はどんどん開花するし、より大きなチャンスも巡ってくるのだと思います。過去の経験を糧に前に進めれば、少なくとも、明日は今日よりもよくなりますよ。

山田さんが、今までの経験を生かし、よりよい人生を送られることを応援しております。

安井 元康 『非学歴エリート』著者

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やすい もとやす / Motoyasu Yasui

MCJ社長兼最高執行責任者(COO)。アニメーションの企画・制作を手掛けるベンチャー企業を経て、MCJにて東証への上場を経験。その後、経営共創基盤にて戦略コンサルタントして9年間活躍し、2016年3月にMCJに復帰。著書に学歴コンプレックスに悩みながらも独自の方法でキャリアを切り開いてきた様子を描いた『非学歴エリート』(飛鳥新社)や、自分ならではの人生を生きる術を描いた『極端のすすめ』(草思社)等がある。

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