「つまり、自分勝手に、『一人の国』と、『一人じゃない国』を行き来できるという、『ワガママな世界』が好きなんです」
ラジオという「声」の世界、そして番組づくりを何よりも愛している今浪氏、でもやはり、できる男特有の、難易度の高いストレスはあるようで。
きょうはいつもよりグラスの空くのが早いなぁ、と思うときもありますが、
「どんなに飲んでも、最低限歩いて帰るくらいのパワー、マナーは残して酔う。そんな緊張感も快いので、一人飲みは好きですね」
グラスを片手に、自分の世界を、自由に出たり入ったり。
バーの使い方の、ひとつのゴール。
今浪くん、これからもよろしく。わたしも引き続き、ワイン選び、がんばります。
「ネットでは、探さないです」
あやこちゃんは、パリに本社をおく、某老舗ブランドの販売員。生まれ育った地方都市から、数年前の転勤で東京にやってきました。Hollyには、昨年半ばから通ってくださっています。
「バーは、好きですね。バーにひとりで行くのは、楽しみたいときかな。元気なときも、落ち込んでるときも、そうですね、楽しみたいとき。うん」
だからでしょうか、あやこちゃんが、ガラス窓からいたずらっ子みたいに顔をのぞかせた後、赤いドアを開けて入ってくるときに、いつも、(じゃーん!)と音が鳴るような気がするのは。
むろん、身につけているのはすべて、お勤めのブランドのもの。いやいやそのおしゃれっぷりといったら。
初来店のときから、以前からの常連さんたちにとけ込んで、とてもバーに慣れている感じ。
いつもお気に入り仕様のスマホから、いろんな楽しい画像を取り出して、話題を作ってくれるので、バーを探すのも得意なのかなと思って尋ねたら、見出しのとおり「ネットでは探さないです」との返事が。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら