どんな仕事でも、とくに若いころはメモをとる役割が多く、会議が多い会社だとメモをとってそれを議事録に落としているだけで日が暮れることもある。だからこそ、ひとつひとつのメモの論理性を高め、チームの生産性向上に貢献することが重要なのだ。
吉村作治教授も認めるメモを!
さあ、これからメモをとるときは、3000年前のツタンカーメンを思い出そう。
目を閉じればそこにクレオパトラが、そしてノートに目を落とせば最大のピラミッドの主である、クフ王がそっと微笑んでいる。「そなたのメモで、わがピラミッドを超えてみよ」と、歴代エジプト王があなたに語りかけているのだ。
考古学者の吉村作治教授が発掘に来ても「たしかにピラミッドです」と太鼓判を押してくれるような、見事なピラミッド状の構造的なメモをとるように心がけようではないか。
「漏れのないメモ」という一事に、その人の注意深さや集中力の万事があらわれる。そして、メモの「ピラミッド構造」ひとつに、その人の「論理的思考能力のスピード」が見事にあらわれるのだ。
なお私が、学歴や頭のIQではなく、本当に仕事に必要な「仕事のIQ」が高いビジネスパーソンを採用しようとするならば、入社試験でつまらないSPIなど絶対に課さない。
代わりに、ビジネスディスカッションや講演を会場で提供し、それのメモを参加者に書いてもらって提出してもらうだろう。その人が本当に仕事ができるのかどうか、「仕事のIQ」の万事がメモひとつに表れるからである。
さあ、我々の「最強の働き方」を巡る旅路が今、始まった。「学歴や頭のIQと、仕事能力は関係ない! コレができなければ永遠に二流!」という本書のコンセプトにしたがって、様々な国、様々な産業の一流のプロフェッショナルが重視している、超実践的な教訓の数々をともに学んでいきたいと思う。
(イラスト:岸 潤一)
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