電気自動車は、ニッチ化? 大化け?

イメージ先行で販売伸び悩み

急速に存在感高める燃料電池自動車

EVに限定的な見方をするトヨタ、ホンダが、エンジン車を代替する次世代自動車の本命と位置づけるのは、燃料電池車(FCV)だ。エンジンの低燃費化と、HV、PHVを強化しながら、FCVへ展開するのが長期的なロードマップだ。

FCVは、水素と酸素の化学反応から電気を取り出す燃料電池(FC)を動力源として用いる自動車だ。EVのような航続距離の問題はなく、廃棄物は水だけと環境性能は高い。

FCVの試験車両は10年以上前から導入されており、技術的な課題はほとんど解決されている。トヨタ、ホンダとも15年に量販車両を一般向けに市販すると宣言している。

当初は数百万円程度の価格となり、燃料(水素)補給インフラも未整備なため普及は限られるが、20年代後半から30年代に入る頃には本格普及が始まると期待される。

FCV開発では、トヨタが独BMWと共同開発しているほか、米GMや韓国ヒュンダイも開発を加速している。日産自身、独ダイムラー、米フォードとの3社共同開発に乗り出し、17年の市販を目指す。

長期的に見れば、FCVへのシフトは業界のコンセンサスとなりつつあるが、それまでにはまだ時間がある。EVはニッチ市場にとどまるのか、一大勢力を築けるのか。踏ん張りどころだ。

(本誌:丸山尚文、中川雅博、長谷川愛、撮影:尾形文繁=週刊東洋経済2013年2月16日号)

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