電気自動車は、ニッチ化? 大化け? イメージ先行で販売伸び悩み
日産以外は手探り状態 超小型車に活路か
日産がEV普及に向けて奮闘する中、他社は本格的なEVに対しては、距離を置き始めている。
日産に先駆けて、10年4月から個人向け乗用軽EV「アイ・ミーブ」を投入した三菱自動車。11年には軽バンEV「ミニキャブ・ミーブ」を投入しているものの、12年までの世界累計販売台数はわずか2万3000台程度にとどまる。13年に入り軽トラックEVの販売も開始したが、一般市場向けに積極的にEVを展開する姿勢は見られない。
むしろ、プラグインハイブリッド車(PHV)やハイブリッド車(HV)の車種展開を強化しており、EVはそれらの技術基盤的な位置づけとなってきている。
トヨタ自動車、ホンダの大手2社も、電池やモーターなど電動化技術の開発には力を注いでいるものの、一般乗用EVには懐疑的な姿勢を強めている。
ホンダは、12年から「フィット」のEVを内外で販売しているが、いずれも少数のリース販売にとどめ通常販売はしていない。トヨタに至っては12年に小型EV「eQ」を発表したが、販売台数は100台程度、しかも一般販売はせず、EVには見切りをつけた格好だ。