日産のEV「リーフ」、挽回できるか? 4月から値下げを断行
日産自動車は1月17日、電気自動車(EV)「リーフ」を4月から値下げすると発表した。リーフは、昨年11月にマイナーチェンジ(一部改良)を施し、新たな価格体系での販売を開始したばかりだが、販売低調のため、先日、価格の引き下げ方針を明らかにしていた。
各グレードとも現行価格に対して約28万円値下げし、政府補助金78万円(2012年度と同等想定)控除後で221.3万~299.7万円とした。現行価格は、廉価グレードを設定したほかは、マイナーチェンジ前の旧型とほぼ据え置きとしていた。
航続距離は一朝一夕に延ばせない
価格据え置き方針を撤回して、異例の値下げに打って出た理由について、会見した片桐隆夫副社長は「航続距離と価格に対して顧客からの強い要望がある。EV市場拡大に向け、引き続き業界のリーダーシップを取ってゆくために価格引き下げを決めた」と説明した。
航続距離を一朝一夕に引き延ばすことは不可能。よって、価格の引き下げで販売のテコ入れを目指すわけだ。「マイナーチェンジ時と値下げ発表の時期がずれたのは、マイナーチェンジ後の市場の反応から学んだ」と語った。
マイナーチェンジ後にすでに現行価格で購入、あるいは値下げされる4月までの間に購入した顧客には、日産店舗で整備や部品購入に使えるクーポンを、値下げ相当額分提供するという。
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