バーベキュー人気は「料理の娯楽化」の象徴だ 日常食と非日常食の二極化が進んでいる

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バーベキュー人気が止まらない。アウトドアでも家の中でも、みんなで楽しめるのが魅力だ(写真:Polkadot / PIXTA)

「海の日」を含む7月中旬の3連休。毎年この頃に、全国の半分ほどの地域は梅雨明けし、学生たちは夏休みを迎え、夏が本格化する。毎日の食事の作り手にとっては、暑くて買い物に行きたくない、台所に立ちたくない、家族もなんだか食欲が減退するという、料理モチベーションが一年の中で最も下がる時期である。そんな中、近年この時期に検索頻度がぐんぐん上昇するキーワードがある。それは「バーベキュー」だ。

バーベキューとは、まきや炭などの火によって肉や魚介類、野菜を焼く料理、およびその行為のことをいう。現代では、戸外(アウトドア)で、火を起こし、その火で料理をすることそのものを指すことが多い。

簡易に火を起こせるバーベキューセットが比較的リーズナブルに販売され、東京都内でもバーベキュースペースが各所に誕生するなど、その人気は加熱している(バーバキュー禁止条例が生まれるなど課題も増えているが、それもバーベキュー人気の証明ともいえるだろう)。

夏に2度検索数のピークを迎える

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日本最大のレシピサイト「クックパッド」でも、2009年からこの8年間で「バーベキュー」というキーワードの検索頻度が1.54倍に増加。特に2013年から2014年にかけて上昇し、2016年もますます増加トレンドにある。

一年間の検索数推移でいえば、増加ピークは2回ある。4月下旬ゴールデンウィーク前半に検索頻度は急上昇し、5月上旬ゴールデンウィーク後半に第1次ピークに。その後梅雨時期にいったん下降するものの、7月中旬3連休に再度急上昇、8月中旬のお盆に第2次ピーク(かつ年間最ピークとなる)を迎える。

ちなみに、今年のゴールデンウィークは昨年に比べて1.38倍増加し、バーベキューへの関心の強さがうかがえる。天候次第ではあるが、この夏のお盆時期も検索数は増加しそうな様子が見てとれる。

次ページ以前と違って内容は華やか
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