オリンパス、デジカメ抜本改革は待ったなし コンパクトもミラーレスも鈍く、業績見通しを下方修正

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縮小

オリンパスもこのコンパクト市場縮小の影響を受けた格好で、従来の出荷台数計画650万台を559万台に下方修正した。

好調なはずのミラーレス一眼タイプも苦戦している。オリンパスは今期の出荷計画を従来の80万台から60万台に下方修正した。ミラーレスは「OM-D」や「Pen」の新製品など高価格帯の拡充を進めているものの、販管費等が重く今期は赤字となる見込みだ。

12日の決算発表会見に登壇した竹内康雄専務は、商品構成の見直しや販管費改善といったこれまでの再建策をより進展させた抜本的な構造改革案の検討をすすめ、5月の本決算発表までに公表する意向を示した。

先進技術の投下で高付加価値化

OM-Dに搭載されている世界初の5軸手ぶれ補正といった先進技術を高級コンパクトに展開するなど、ミラーレス、高級コンパクトを中心にした高付加価値化を狙う。好調に推移する医療事業の陰で苦戦するデジカメ事業の抜本的な改革が迫られている。

(撮影:尾形 文繁)

島 大輔 『会社四季報プロ500』編集長

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しま だいすけ / Daisuke Shima

慶応義塾大学大学院政策メディア研究科修士課程修了。総合電機メーカー、生活実用系出版社に勤務後、2006年に東洋経済新報社に入社。書籍編集部、『週刊東洋経済』編集部、会社四季報オンライン編集部を経て2017年10月から『会社四季報』編集部に所属。2021年4月より『会社四季報プロ500』編集長。

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