また「ボウズ」が似合うかどうか、頭の形や顔の印象に大きく左右されるので万人向けの方策とは言いがたい面があります。私は薄毛がぐっと進行したとき、「ボウズ」にしたことがあります。しかし、ほおがこけていて色白のせいか、周囲の反応は冷たく、「苦行僧みたい」とまで言われました。本人の意図に反して文字どおり「坊主」になってしまったというわけです。
「ボウズ」は業界や職業的な制約もあります。たとえばアパレル業界や料理人などのプロフェッショナル職では許されるでしょう。しかし、金融業界や営業職では受け入れられないのではないでしょうか。
このように「薄毛」に対処する「髪型」といえば、バーコードとボウズという極端な選択肢しか思い浮かばないというは悩ましいことだと思います。
2大鉄則は、「ショート」と「毛流れ」
それでは本題に移ります。薄毛に効く髪型には必ず押さえなければいけない2つの鉄則があります。それは「ショート」と「毛流れ」です。
まず「ショート」から説明します。
薄毛には断然「ショート」が効果的です。なぜなら髪を立たせやすくボリューム感が出やすいからです。前回の記事でも説明したとおり、おじさんくさく見えるか、若々しく見えるか、それはトップ(=頭頂部)とサイド(=側頭部)の厚みの比率にポイントがあります。
右の図をご覧いただければ一目瞭然でしょう。サイドのほうがトップより厚いとおじさんくさく見えてしまい、トップのほうがサイドより厚いと若々しく見えるのです。これを私は「トップ・サイドの法則」と呼んでいます。
バーコード型のヘアスタイルが典型例ですが、薄くなるとそれを隠すために髪を伸ばす傾向があります。しかし、長いと髪の重さで立たせにくくボリューム感が出ないので、おじさんくさく見えてしまいます。
男性の薄毛は頭頂部に起こる現象です。原因となる男性ホルモンの受容体が頭頂部に集中している一方、側頭部には無いからです。だから薄毛の対処法は、頭頂部のボリューム感を出すこと。すなわち髪の毛をショートにして立ちやすくすることが肝心要のポイントになるのです。
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