ポケモンGOがベルリン市民を虜にしたワケ 無数のプレイヤーがスマホ画面に釘付け
また、このゲームの人気には負の側面もある。ソーシャルメディアでは、プレイヤーが携帯電話に釘付けでつまづいたり転んだりして軽傷を負ったとか、運転中にポケモンを探して小さな事故を起こしたという報告が飛び交っている。
ポケモンを捕獲するために友人とベルリンのブランデンブルク門に来たプレイヤーのデニツ・ペッツォルトは「常にスマートフォンを見つめながら歩き回ることになります」と語った。「道を渡るときは本当に気をつけないと。私も1度か2度、道路に足を踏み入れそうになりました」彼の友人のファビオ・バックハウスも同調した。「本当に危険だって認めざるを得ません。ポケモンが現れるのは携帯のマップ上だけで、それを捕まえようとずっと携帯を見て歩き回るから」。
スマホ・ゾンビと呼ばれたって止められない!
しかし、それでもペッツォルトやバックハウス、その他の数百万人のプレイヤーは捕獲に夢中だ。すでにあだ名となっている「スマホ・ゾンビ」や「スマビ」になろうとも捕獲をやめることはない。「そのあだ名が嫌いだったとしても、止められないんです。昨日...私は4階に住んでいるのですが...階段を上がりながら携帯でポケモンを見てたら、2階分多く登ってしまいました。全然気づきませんでした。周りが目に入らなくなります」とペッツォルトは認めた。
ポケモンGoに瞬く間に人気が出た理由は、20年間続く定番アニメシリーズへの懐かしさと、できるだけ多くのキャラクターを捕まえてゲーム内で称賛を得たいというプレイヤーの願望のようだ。
任天堂の株価は7月14日の午前取引で最大9.5%も急騰した。3カ国で発売以来わずか1週間であっという間に大ヒットとなった新商品ポケモンGoモバイルゲームへの期待に裏打ちされた結果だ。
アップルとAndroidのアプリストアで記録的短期間でトップに駆け上がったこのゲームは、小売店にとっての次世代マーケティングツールになりうると業界専門家らは考えている。
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら