ポケモンGO、韓国配信には障害があった 安全保障で地図利用に制限
[ソウル 13日 ロイター] - 任天堂<7974.T>などが開発したスマートフォン向けゲーム「ポケモンGO(ゴー)」は、韓国ではさまざまな障害に直面しそうだ。北朝鮮との安全保障上の問題で、グーグルマップ機能が制限されていることが原因。しかし、ファンの間ではプレーが可能な地域に遠征する動きも出ている。
オランダの調査会社、ニューズーによると、韓国は中国、米国、日本に続く世界第4のゲーム市場。公式に配信できないとなれば、大きな機会損失となる恐れがある。
ポケモンGOは現実世界を舞台に歩きながら操作し、街中に隠れている「ポケモンのキャラクター」を探し出して遊ぶゲーム。グーグルマップの利用が不可欠だが、韓国では大半の地域で利用が制限されている。
すでに米国、オーストラリア、ニュージーランドで配信が始まっているほか、日本などでも近く、配信開始の予定。
ただ、それ以外の国でも、アカウントを豪州や米国などに装うなど、さまざまな手段でダウンロードを試みる動きが広がり、ログイン上の問題を悪化させているもようだ。
韓国では、待ちきれない一部ファンが、グーグルマップ上ではまだ韓国領に分類されておらず、ゲームがプレーできる北朝鮮との国境、ソクチョに遠征する動きが広がっている。
あるユーザーはインターネット上で「主要な観光名所には行かなかった。やったことといえば、ゲームをプレーするため、数十キロ歩き回ることだけだが、ほかのどこに旅行するよりも満足している。急用がなければ、まだソクチョにとどまっていただろう」とのメッセージを掲載した。
ソクチョ市も異例の状況を利用しようと、無料ワイファイでマップをシェアしたり、「半島で唯一のポケモンGOの聖地」としてソーシャルメディアで広告を打ったりするなど、対応を急いでいる。
*「ポケモンGO」の表記を修正しました。
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら