調整局面が中期ではチャンスになるケースも
つまり、矢印が横ばいになってくるのは、いわゆる調整局面を示唆するパターンなのです。もちろん株式投資は、需要と供給、あるいは人の心理などもあり、その企業だけの要因では株価は上下しません。
ですから、時に驚くべき高値をつけたり、あるいは時にはビックリするほどの安値をつけたりします。しかし、行き過ぎた株価は収れんする力が働くので、やがて調整局面となります。つまり、調整とは、行き過ぎた株価の修正期間といえます。あるいは、修正価格といえるかも知れません。遠藤照明の現在株価は、2つの修正、つまり「日柄調整」および「値幅調整」の時期といえます。
さて、同社の一覧表の直近の出来高(1月)に「☆」をつけました。その理由は、1月25日現在で、すでに昨年の12月の月間出来高を上回ったからです。遠藤照明の1月の出来高に注目するならば、一部の投資家は、遠藤照明の、次の矢印を意識し始めたことがわかります。調整から、上昇局面となる時期に、ちょうど次の『会社四季報』の発売となるかもしれません。次の四季報の矢印がどうなのかが、保有投資家に加え、新規買いを検討して食指を動かす、投資家の隠れた注目の的となっています。
勝ち逃げ投資家をめざすなら、例年1月末は、今年最初の超多忙な時期のはずです。『会社四季報』13年新春号の矢印や、四季報記者の記事(コメント)などの織り込まれ度をチェックする時期だからです。
「次の号」の矢印を予想するには、いくつかのコツがあります。会社から発表される月次売り上げや、見通しなどの会社発表の数値はもちろんですが、四季報の「見出し」をチェックする方法もあります。
私たちの、四季報研究の専門チームである「四季報矢印研究FP会(代表幹事:ファイナンシャルプランナーの河田一希、高橋湧大)の追跡研究によれば、見出し語と矢印に一定の関連性があることがわかっています。たとえば、「回復途上」の見出しがあれば、次号の矢印は、「上向き1つ」あるいは、「上向き2つ」の場合が多く、「低迷」の見出しの場合は、次号は、「下向き1つ」の場合が多いなどです。「もうはまだなり。まだはもうなり」の有名な格言があります。
今号の分析が終わったら、残り2か月足らずで発売になる四季報の次号(3月中旬発売予定)の矢印を、そろそろ予想して売買タイミングの検討を始めてはいかがでしょうか。
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