中国人が惚れた「バカ売れコンドーム」の秘密 大阪のジェクスとヨックが挑む「潤い経営」

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コンドームが敬遠される理由の第1は、「使わない方が気持ちがいい」からだそうです(厚生労働科学研究所2006年)。でもこのコンドームは、先端部分のホットゼリーが女性に優しく、直線部分のさらっとしたゼリーで挿入もスムーズ。「使って気持ちがいい」のが特長です。

ゼリー状のうるおい商品を得意とし、婦人向けの潤滑ゼリーではトップシェアを確保しています。このほか、ローションなど成人向けの商品も多数そろえています。

一方、ベビー用品ではスーパークロスカット乳孔の乳首など当社独自の製品も多く、売り上げを伸ばしています。ベビー用の薬用うるおいクリームも人気です。さらにシニア向けには、いわゆるED対策のケア商品も発売。揺り籠から墓場まで、あらゆる年齢層にうるおいを与える、のコンセプトで一貫しています。

社内にもうるおいを与えよう

うるおいは、商品だけではありません。職場の雰囲気、社員の気持ちもうるおうよう、福利厚生制度を充実させています。5年に一度のハワイ旅行も、昨年11月で5回目を迎えました。社員のほか、希望があれば、家族も実費で同行できます。社員135名、そしてその家族、みな会社の仲間という気持ちからです。

社員の誕生日には、約20年来、アイスクリーム券をプレゼント。全社員に喜ばれています。数年前からは、残業ゼロにも挑戦しています。

「残業する社員は極端に減りました。毎水曜日は完全ゼロ残業を実現しています」。コンドームの製造販売というと、社員、特に女性社員に抵抗があるかもしれません。しかし、この製品は家族計画には無くてはならぬ大切なものです。その意味を込めて、啓発ポスターを作りました。

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