スタジオアリス、大人向け写真館参入の意外 少子化だけが理由じゃない

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大人向け写真館の立ち上げには、「お客様の人生の記念を撮り重ねて“フォトサイクル”を作る存在でありたい。かかりつけのお医者様があるのと同じように、お客様の人生を綴る専属写真師になりたい」(山本新規事業部長)というビジョン実現への思いも込められている。

成人式や金婚式などの需要もにらむ

子供向けでは、七五三が中心ではあるが、入園、入学、誕生日、節句などそれ以外のイベント写真撮影も増えている。同様に大人向けでも、ブライダルを軸としながら、成人式、金婚式、銀婚式、米寿のお祝いなどさまざまなイベントに対応していく。実際、足元でも「結婚3年目、10年目の写真を撮りたい」などブライダル以外の問い合わせも半分に上るという。

スタジオアリスでは、当然、大人向け写真館の多店舗化を考えているが、まずはこのGRATZの六本木を実験店舗として、「3年ほどをかけて業態として成り立つかどうかの判断を行っていく」(山本新規事業部長)という。ビジョンの実現と第2の成長エンジ獲得に向けて、まさに試金石の事業となる。

水落 隆博 東洋経済 記者

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みずおち たかひろ / Takahiro Mizuochi

地銀、ノンバンク、リース業界などを担当

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