高値メドは1800ドル、世界景気回復なら下落も

13年の金価格はどうなるか

ひるがえって13年は“決断”の年となりそうだ。ギリシャ問題や米財政問題といったいくつかの問題は昨年から先送りされたわけであるが、今年は待ったなしの時を迎える。年末にかけて新政権が誕生した中国、韓国、そして日本では、新たな政策が決断されて動き出すであろう。それら政策の成否を見るには、まだ2~3年の時を待たねばならないと思うが、経済および市場にとって大事なことは、決断がなされて方向性が定まることである。

今後、春先に向けては、米債務上限問題やイタリアの総選挙を材料として、再び、金への資金逃避(”Flight Investment”)が見られる機会も予想される。

しかし、2~3月にかけて年初来高値を付けた後、欧州債務問題の落ち着きや、米国雇用の改善に伴う米ドルの金利上昇、そして世界景気の回復基調を背景に、金の通貨としての役割は薄れて行くであろう。金に対する「Flight Investment」が、他のリスク性資産に還流して行くことを予想している。

年間ベースでは、1550ドル~1800ドル/トロイオンスをコアレンジと見るが、より力強い景気回復が達成されれば、下限は1450ドル/トロイオンス程度まで有り得る。ただ、そこまで行けば、中央銀行による買い支えが入るであろう。バブルの予兆があれば、金は再び一人二役を演じることになるからだ。

「シーザーが威光を貨幣に刻み、クレオパトラが美しさをいや増すために使った金属」-金の二面性を見事に表した言葉である。

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