時間がなくても家をスッキリさせるコツ3選 優先順位を変えるだけで、違いは明確に出る
でも当然ながら、物をすべて出して片づけると、それなりに時間がかかります。「今度、時間があるときにしよう」と思っているうちに、あっという間に数カ月、1年……ということもありますよね。
以前、玄関を片づけようと思っていたときのことです。玄関は家の顔なので、特にきれいにしておくべき場所なのですが、「まとまった時間ができたらやろう」と思っているうちに、あっという間に数カ月たってしまいました。うちの靴箱は、家族3人分の靴でぎゅうぎゅう。ついおっくうになり、「また今度」と先延ばしにしているうちに、時間が過ぎてしまったのです。
そこでふと思い立ち、先に、玄関の棚だけを片づけてみました。「このままではまずい」とひらめいた苦肉の策が、「見える部分だけ」をきれいにすることだったのです。そこは棚というよりも、夫の私物で物置になっていた場所です。でも片づけてみると、すっきりしたスペースが出現! 最後に花を一輪飾ると、玄関が見違えるほどきれいになりました。すると勢いがついたのかやる気がわき、靴箱の整理と玄関の片づけが一気に進んだのです。まるで片づけのスイッチが入ったような感覚でした。
玄関に美しいスペースができ、靴箱も片づくと、思わぬ連鎖反応が起きました。小さな成功がうれしくて、家の中、全部をきれいにしたくなり、片づけがどんどん進んでいったのです。どんな場所を片づけるときも、手順は同じでした。まず、片づけのスターターとして、その空間に1カ所だけ「美」を作ること。小さなスペースでいいので整理して、「きれいだな」「気持ちいいな」という空間を作ると、不思議に片づけがはかどります。
鏡や窓ガラス、ドアノブやシンク、蛇口…
(2)「光るもの」をいつも光らせる
「あ、うっかりしてた」
ある朝、洗面台の鏡に白い点をいくつか見つけ、思わずこうつぶやきました。誰かが歯磨きしたときにできた、しぶきのあとです。よく見ると、数日分残っているようでした。
いつもは洗顔後に顔をふいたタオルで、洗面台の鏡もきれいにふきます。それから、タオルは洗濯カゴへ。洗顔のついでにたった3秒かけるだけで、鏡はいつでもピカピカです。でも忙しくて気持ちが急(せ)いている日が続くと、ついそれがおろそかになってしまいます。メイクしようと鏡を見たら、「あら、新しいシミ!?」と勘違いしそうになることも……。慌てて鏡面全体をきれいにふくと、鏡はいつもの輝きを取り戻しました。
鏡や窓ガラス、ドアノブやシンク、蛇口など、家には光を反射するところがいくつかあります。そんな「光るもの」は、いつもきちんと輝かせておきましょう。光を操ることで、部屋の印象が手軽に上げられるのです。逆に、光るべきものが曇っていたり汚れていたりすると、どんなに片づいていても、その部屋の印象は何となくくすんで見えます。
リビングの鏡やドアノブは、掃除の際にクロスや乾いたふきんでサッと磨いておきます。洗面所の鏡や蛇口、シンクは、洗面や炊事をしたあとに「ついで掃除」で光らせます。シンクはとくに四隅を念入りに。窓ガラスは3カ月ごとの窓ふきで光らせましょう。
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