「スイミング」武器にルネサンスがベトナムへ 現地最大手と合弁設立へ
昨夏のロンドンオリンピックでは他競技にも増してメダルラッシュとなった日本の競泳陣。その日本ならではのスイミング指導の強みを生かして、フィットネスクラブ大手がベトナムに進出する。
DIC系でフィットネス業界3位のルネサンスは、昨年末の12月26日、ベトナムのフィットネスクラブ最大手、BANG LINH ENTERTAINMENT AND SPORT JOINT STOCK COMPANYとの合弁会社設立を現地当局に申請したと発表した。
BANG LINH社はハノイ市内でフィットネスクラブ20カ所をチェーン展開する、ベトナムでの業界最大手。合弁会社への出資比率は未公表だが、ルネサンス側は50%未満のマイナリティになるという。
合弁会社の設立メドとしては今春を予定。当面はベトナム国内でスイミングスクールおよび施設管理に関するコンサルティングサービスを提供するが、将来的には、業務受託などの形によるフィットネス施設の運営も視野に入れているもようだ。
最大の売りは「スイミング」指導
ルネサンスがベトナム展開で最大の売りにするのはスイミングのノウハウ。「フィットネス産業ではエアロビクスもジムも欧米からスタートしたが、スイミングに関しては、日本ほどきちんとした指導ノウハウを確立しているところはない」(同社)という。
日本のフィットネスクラブでは、スイミングスクールを子ども向けなどに実施しているところが多い。そこでは水泳の上達レベルに合わせて生徒を10級、9級などと進級させていき、級ごとの教育体系も確立している。
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