住友生命、ベトナムに触手伸ばす 保険・金融グループのバオベトに資本参加

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住友生命保険は12月20日、ベトナム最大手の保険・金融グループであるバオベト ホールディングスとの間で、同社の発行済み株式数の18%を約280億円で取得することで合意した。

株式は、現在の所有者である香港上海銀行系のHSBC保険ホールディングスから譲渡を受ける。住生は今後、資本参加とともに役員派遣などを通じて同社の経営に参画。システム開発や商品開発面でも同社を支援していく。

日本の生保会社のベトナムへの進出は、第一生命保険に次ぎ2社目となる。住生の出資先であるバオベトは生命保険のシェア(保険料収入ベース)で同国2位、損害保険では首位のポジションにある。

約8700万人の人口を擁するベトナムの生命保険市場は年率2ケタのペースで拡大を続けており、住生は成長の果実を保有株の時価総額の増加や配当を通じて得ていく考えだ。同時に、すでに進出している中国以外の新興国への進出も進めていく。

岡田 広行 東洋経済 解説部コラムニスト

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おかだ ひろゆき / Hiroyuki Okada

1966年10月生まれ。早稲田大学政治経済学部政治学科卒。1990年、東洋経済新報社入社。産業部、『会社四季報』編集部、『週刊東洋経済』編集部、企業情報部などを経て、現在、解説部コラムニスト。電力・ガス業界を担当し、エネルギー・環境問題について執筆するほか、2011年3月の東日本大震災発生以来、被災地の取材も続けている。著書に『被災弱者』(岩波新書)

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