電機・電力株下落が日生などを直撃

生保決算は株評価損で明暗

(写真は日本生命東京本部ビル 撮影:梅谷 秀司)

主要生命保険16グループの2012年9月期中間決算が出そろった。保有株下落を主因とした有価証券評価損は6823億円(前年同期比83%増)に達したものの、本業の稼ぎを示す基礎利益の範囲内に収まった企業が多く、当期損益の赤字は会計処理方法変更が主因のメットライフアリコ1社にとどまった。

自然災害多発で本業が赤字体質に陥っている損害保険とは異なり、生保は分厚い「危険差益」(実際の死亡率が予定死亡率よりも低い場合などの危険保険料の余剰)に支えられて安定ぶりを示した形だ。

4社で基礎利益上回る有証評価損

基礎利益を上回る有価証券評価損が発生したのは、日本生命、メットライフアリコ、三井生命、朝日生命の4社。うちメットライフアリコを除く3社は、危険準備金(日生)や価格変動準備金(三井、朝日)などの内部留保を取り崩して当期損益の黒字を確保した。

次ページ保有株下落の影響は業界全体では吸収
ビジネスの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 内田衛の日々是投資
  • ぐんぐん伸びる子は何が違うのか?
  • iPhoneの裏技
  • 埼玉のナゾ
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
-

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

ログインしてコメントを書く(400文字以内)
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
電池開発でノーベル化学賞<br>吉野彰氏が示した「危機感」

受賞会見とともに、リチウムイオン電池の開発の歴史と当事者の労苦を振り返る。世界の先頭を走ってきた日本も、今後および次世代型の市場では優位性が脅かされつつある。吉野氏率いる全固体電池開発プロジェクトに巻き返しの期待がかかる。