世界最大級の保険会社が語る欧州危機

アクサグループCEO

収益・財務基盤は強固、欧州債務危機の影響軽微--アクサグループCEO アンリ・ドゥ・キャストゥル

世界最大級の保険会社(2011年度保険料収入805億ユーロ)、アクサグループ。世界経済の減速感が強まる中、ホームグラウンドでは欧州債務危機の保険事業への影響も懸念材料だ。来日したアンリ・ドゥ・キャストゥルCEO(最高経営責任者)に、欧州危機の情勢判断や成長エリアのアジア、日本での戦略などについて聞いた。

──欧州債務危機問題が収束の気配を見せません。現状をどのように分析していますか。

欧州で、長い間にわたり確立されてきたシステムが、維持できない段階にまで来ている状況だ。修正には長い時間がかかり、痛みを伴うと思うが、最終的にはよい方向に向かうだろう。各国政府も今回の危機で、財政赤字の削減に本腰を入れて取り組み始めた。その点で欧州はこの2年、よい意味で進歩した。とはいえ、求められる改善スピードには達していないようだ。

私は長期的に見て楽観的。だが問題は最終的な修正までの間に、何か予期せぬアクシデントが起こりうるリスクがあるということだ。それに備えていく慎重さが必要で、短期的には危機を克服するプロセスは極めて困難なものになるといわざるをえない。ユーロ圏には中心となる経済国は残らなければならないと思うが、その他の諸国に関してはさまざまな事態が起こりうるだろう。

ギリシャに対しては、欧州各国がたいへんな努力を払ってきた。ギリシャ政府が(債務削減の)約束を履行できるかどうかは、ギリシャ政府の真剣な取り組みと自助努力に懸かっている。スペインやイタリアのように自国が苦境にありながらギリシャ政府に多額の支援を行ってきた国に、これ以上の支援を求めることはできないだろう。

一方で、長期的なプロセスの中でスペイン、イタリア、ポルトガル、アイルランドは構造改革を進め、その効果が表れてきている。構造改革は当初痛みを伴うが、長期的には非常に効果が上がり、生産性も高まると思っている。(アクサの本社がある)フランスにも構造改革をもっと加速してほしいと考えている。

 

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