英国、EU離脱で欧州諸国から受ける「報復」

そう簡単に抜けれると思ったら大間違い

(写真:Andrew Testa/The New York Times)

英国がEU(欧州連合)を離脱する可能性について、他のEU諸国は信じられない思いと恐怖感とをもって見守っている。しかし同時に、彼らは報復の準備も始めている。

欧州の政府関係者やアナリストらによると、もし英国が6月23日の国民投票でEU離脱の選択をしたならば、厳しく容赦のない反応が返ってくる可能性があるという。それは、英国にならって他の国々がEUを離脱するのを防ぐためだ。

加盟国が被る痛手

言い換えると、英国はその選択の報いを受けることになる。

ギリシャの債務や移民問題やテロなど、他にも緊急の問題を抱える中、主要欧州諸国は事態の明確化を求め、国民投票後の長期間の混乱は容認しないと思われる。

ドイツのウォルフガング・ショイブレ財務相は、シュピーゲル誌で次のように語った。「残留なら残留、離脱なら離脱だ。最終的には、英国がEUを離脱しないことを願っているし、そうなるだろうと信じている。英国のEU離脱は、欧州にとって巨大な損失となる」。

ドナルド・トゥスクEU大統領は、「Breixt(ブリグジット)」と呼ばれる英国のEU離脱について、この世の終わりであるかのように話した。ドイツのタブロイド紙「ビルト」で同大統領は、「EUのすべての加盟国が痛手をこうむり、また、これまで平和を維持してきた欧州の戦後体制も傷つくだろう」と述べた。

次ページEU離脱の長期的な影響は?
政治・経済の人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • ポストコロナのメガ地経学ーパワー・バランス/世界秩序/文明
  • 最新の週刊東洋経済
  • 近代日本を創造したリアリスト 大久保利通の正体
  • 賃金・生涯給料ランキング
トレンドライブラリーAD
人気の動画
ウエルシアがイオンと挑む「ドラッグストア飽和」打破の勝算
ウエルシアがイオンと挑む「ドラッグストア飽和」打破の勝算
東芝、会社「3分割」に残る懸念
東芝、会社「3分割」に残る懸念
約10年で3000店が消滅、「町の本屋」の切実事情
約10年で3000店が消滅、「町の本屋」の切実事情
企業同士の取引で「値上げラッシュ」が起きている
企業同士の取引で「値上げラッシュ」が起きている
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
「非財務」で生きる会社、死ぬ<br>会社 企業価値の新常識

今や株価を決める最大の要因は「非財務情報」というのが世界の常識に。優れた開示を行えば企業価値の向上につながる一方で、開示が不十分だと株を売られるリスクも。企業価値の新常識をめぐる混乱とその対処法に迫りました。

東洋経済education×ICT