わかりやすいETFで「足許の状況」を確認しよう
筆者の本稿が配信になるのは6月16日(金)である。だが、執筆日は15日(木)で、ご存知の通り日銀の金融政策決定会合の結果が発表される日だ。FRB(米連邦準備制度理事会)が、予想通り利上げを見送ったことは確認できているのだが、日銀の結果も見ないと原稿が書きにくい。
発表を待ちながら、投資家の足許の状況を確認すべく、ETF(上場投資信託)の取引価格を眺めてみた。
ETFはリスクとリターンの性質(と運用管理費用、取引コスト)に納得が行った場合、直ちに運用の部品として採用できる。なので「現実にあり得るポートフォリオ」について、あれこれ考えるのに具合のいいツールだ。
特に、東京証券取引所に上場されているETFは、円から投資する普通の日本人投資家が実際に得ることが出来たはずのリターン(とリスク)を確認できるので具合がいい。
今回は、日興アセットマネジメント社の3つのETFを見てみた。コード番号でいうと、「1308」(上場インデックスファンドTOPIX)、「1680」(上場インデックスファンド海外先進国株式)、「1681」(上場インデックスファンド海外新興国株式)だ。順に、TOPIX(東証株価指数)、MSCIコクサイ(日本を除く先進国株)、MSCIエマージング(新興国株)に連動する。
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