FXで普通の会社に勤めながら1億円稼ぐ法 サラリーマンでも頑張ればお金持ちになれる

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「こういう風にやればいいんだと、勝ち方を実感できたのは、これまで大敗してきた経済危機がきっかけだった」という。

2009年10月に起きたギリシャ・ショックで、為替市場も大きく変動した。彼は、目の前で動いているローソク足の「その先」をイメージしながら勝ち続けた。

「10分先」の値動きを予想して、「順張り」で儲ける

得意なトレード手法は、ボラティリティ(変動性)が高い時の短期取引だ。5分足のローソク足の並びを見ながら、上に行こうとしているのか、下に行こうとしているのかを分析し、今のローソク足の「2本先」に出来るローソク足の形を想像しながら、小さなトレンドを「順張り」で狙う。

もちろん過去の値動きは参考にはする。だが、相場は同じように見えても、毎回微妙に違うパターンを描き、再現性は全くない。だからこそ、「過去のチャートの形ではなく、今の値動きを中心に分析することが重要」だという。

例えば、「5分足のローソク足が、上向きの移動平均線に沿って1-2本陽線がでたら、この後も上昇する可能性があるから、ロングでINする」など、配列を見ながらポジションを持つ」そうだ。

FXは、「スプレッドがあるため、常にマイナスからのスタートになる。だからこそ、ポジションを持った後にさらに値段が逆に行くリスクは避けたい。2本先のローソク足が想像できるようになると、そのリスクは抑えられる」という。

例えば「ローソク足にひげがたくさん出ている日はトレンドが出づらく、利益がとりにくいのでトレードしない」とか、その逆に「ローソク足のひげが短くて、きれいに並んでいる日はトレンドが出やすいので、取引金額を多めにする」と語ってくれたが、こうした値動きの特徴も、トレードにすぐに役立ちそうなポイントだ。

利益を確定する時はどうするのか。「欲をかかず、ほどほどのところで『勝ち逃げ』する。下落相場の場合、直近の安値近辺で手じまえば、『陰線の実体部分の最下点』で利食いできる。節目まで来たら、いったんは反発するのが相場だから」という。

また、「勝つためには、スプレッドが比較的安定していて、サーバーが安定しているFX会社で取引することも大切。以前、大きなイベントの時などに取引したくてもできないことがあった」からだ。「あるFX会社が、自動ログアウト時間を大幅に延長したが、これはシステムやサーバーが安定している証拠」だという。

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