留学先で「性被害」?危機を招いた意外な原因 窃盗、脅迫、高額請求…本当にあった怖い話
気がつくと、スノーモービルからヘリコプターで現地の病院に緊急搬送され、大腿骨骨折でそのまま手術・入院となります。急遽日本からも家族が駆けつけ、その後ストレッチャーで帰国搬送となってしまいました。
恐ろしいのは、その後の費用請求。手術・入院・搬送などの医療費に家族の航空券代などが加わり、なんと1000万円を超える費用が請求されたのです。海外旅行保険には加入していましたが、それでも全額をまかなうことはできず、親の援助ももらいながら払いました。
海外の医療費は思いの外高額になることが多く、アメリカは特に注意が必要です。また歯科治療は保険で特約を付けないと保証されないことも多いので、特に長期留学の場合は、どんな治療内容も網羅する保険に入っておくか、日本で治療してから留学に参加することもいいと思います。
本能的な「なんか危なそう」は、意外と当たる
以上、さまざまな事例を紹介してきました。改めて自覚していただきたいのは、海外に出るのは危険と隣り合わせだということ。とはいえ、渡航自体を尻込みするのはもったいないことです。危険を回避するための「原則」を押えて、不安要素を潰しておきましょう。
まずはテロ対策。世界情勢は常に変動しているため、渡航前だけでなく、現地に到着してからも外務省の「海外安全ホームページ」や現地大使館の情報などをちょくちょく確認しましょう。また外務省は、海外旅行や海外出張者用の緊急事態発生時の連絡システム「たびレジ」を用意しているので、登録しておくといざという時に便利です。
次に置き引き対策。実際は強盗というより、カフェで席を離れたすきにカバンがなくなるなどの被害が大多数です。貴重品はつねに持ち歩く、スマホは安全な地域のみで使う、自撮りの際は周りに目を配るなど、気をつけましょう。
「危険な地域」を認識しておくのも重要です。どんな国や地域でも、比較的治安が良くない場所は決まっています。学校などに徒歩で移動する場合は、通学路もなるべく治安の良いエリアを移動しましょう。併せて、女子は特に、服装に注意です。日本のおしゃれな服装は、海外では違った見方をされることも往々にしてあります。ここはひとつ現地人になりきって、カジュアルな身なりに変えましょう。
全体を通して何より大事なのは、自分の本能に従うことかもしれません。原始的なようですが、「ここは危なそうだな」「あの人なんか怖そうだな」と感じたら、すぐ回避行動をとりましょう。筆者の経験上も、海外での本能的な違和感は当たっていることが多いんです。
これら最低限の危機回避の知識を知っておいて損はありません。十分気をつけて、そのうえで思いっきり海外生活を楽しんでほしいと思います。
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