なぜ女子大生はコラムニストを目指すのか

無謀な夢?心に潜む就活への対策と嫌悪感

木村:タレントや大企業の経営者ほど影響力があるわけではないので、相当ひどい間違いをしない限り、炎上することはありません。文章を書く人の中ではコラムニストよりも、批評家、評論家、ジャーナリストという肩書きのほうが炎上に近いバッシングを受けることが多いと思います。コラムニストは低い目線から淡々と書くことが多いのですが、批評家、評論家、ジャーナリストは「よく知っているから書ける」という高い目線が前提になりがちなので。

なぜタイトルや見出しに“釣り”が多いのか

祐奈さん:そうそう、今日どうしても聞きたいと思っていた話があるんですよ。ネットには大げさな“釣り”のタイトルや見出しが多くて、「何だよ!」と思うことがしょっちゅうあります。あれはコラムニストが狙って書いているんですか?

木村:タイトルや見出しは、各媒体の運営面で重要なPVに大きくかかわる事項なので、「コラムニストの意向を踏まえながら編集部が決める」というパターンが一般的です。もし祐奈さんが「これは釣りだな」と感じたのなら、おそらく編集部がPV狙いで決めたものでしょう。ただ、タイトルや見出しとコラム本文が一致しないものは、見る人にウソをついてしまうことになるので、それは避けなければいけません。

祐奈さん:今日、話を聞いていて、「やっぱりあこがれちゃうな」と思ってしまいました。木村さんは私たちのような普通の人にコラムニストという職業を勧められますか?

木村:コラムニストという職業そのものは楽しいし、食べていくこともできるので、やりたいのならトライする価値はあると思います。ただ、複数の媒体に連載を持てるようになるまでは、収入的に厳しいのも事実。また、仕事で困ったことがあったとき、会社員のように会社や同僚に頼れないので、助け合える同業界の友人を作っておいたほうがいいでしょう。

祐奈さん:いい意味でも、わるい意味でも一人ってことですか……。何だかすごく納得できました。木村さんから見て、私はコラムニストになれると思いますか?

木村:祐奈さんはまだ若いので、「いいコラムだな」と思ったものを書き手の立場から研究したり、さまざまな現場取材を重ねて視野を広くしたりなどの努力が必要でしょう。その上で、若さを強みにしたコラムニストになればいいと思うし、あるいは、30歳前後まで専門分野を磨いてからコラムニストになるという方法もアリです。

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