「株主が稼ぎに満足する100社」ランキング ROEだけでは株主価値の増加は測れない

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最後にエクイティ・スプレッドの求め方を説明する。エクイティ・スプレッドとは、ROEから資本コストを差し引いたものだ。

ここではROEは、前述のとおり、東洋経済新報社の来期業績予想データを基準に算出した来期予想ROEを用いている。また資本コストは「株主の期待する利回り」であり、リスクがない資産である国債利回りに、個々の企業の株主が期待する超過利回り(リスクプレミアム)を加えて求める。ここでは、伊藤レポートにならって、市場全体の資本コストを8%と置き、これに個々の企業ごとの換算係数であるβ(ベータ)を掛け合わせて算出している。

吉野 貴晶 マネックス証券チーフ・マーケット・アナリスト 兼 マネックス・ユニバーシティ 投資工学研究学長

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よしの たかあき / Takaaki Yoshino

金融情報誌「日経ヴェリタス」アナリストランキングのクオンツ部門で、記録的となる16年連続で1位を獲得した後、国内系運用会社で投資工学開発センター長を経て、現職。社会人として歩みを始めて以来、一貫してクオンツ計量分析、データサイエンス、AI(人工知能)を活用した証券市場の分析に携わる。大学共同利用機関法人 統計数理研究所のリスク解析戦略研究センターで客員教授を兼任。青山学院大学大学院国際マネジメント研究科(青山ビジネススクール)にて客員教授、学術フロンティア・センター特別研究員。経営戦略、企業評価とポートフォリオマネジメントの授業の教鞭も取る。博士(システムズ・マネジメント)。日本ファイナンス学会理事、日本金融・証券計量・工学学会(JAFEE)理事。2025年9月より現職。

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