そして、パーティなどに誘われたときは、時間どおりに行ってはいけません。10~15分ぐらい遅れて行くこと。
プレゼントは何でもいいのですが、日本のものなどは喜ばれますね。一般的な話で言えば、女性にはチョコレートを、ワインなどのアルコールは男性に渡します。女性にはアルコールはあまり贈りません。
プレゼントを贈られたときは、その場ですぐに開けて、「ありがとう」という気持ちと「うれしい」という気持ちを伝えるべきです。その場で開けられないときにも、そのパーティの間には開けて、なるべく早くうれしい気持ちを相手に伝えなければいけません。
――よくブラジルでは紫のものは贈らないと聞きますが?
ポルト公使:紫はお葬式をイメージするからですね。ただ、最近ではそういうイメージも薄れてきました。プレゼントを持って行かないよりは、紫のものでも持って行った方がいいです。
ブラジルで歓迎されるのは、大阪人のノリ
――ブラジルで人間関係を築くために、必要なことは何ですか?
ポルト公使:ブラジルではビジネスの交渉の際などは、会ってすぐにビジネスの話はしません。趣味や子どものこと、家族のことなど個人的な話題から入ります。そして必ず、ブラジルのことがどれぐらい好きかを話したり、ブラジルをほめること。
ときどき「ブラジルはいいけど、渋滞がね……」などと批判する人がいますが、ブラジル人は批判されることが好きではありません。どんなことがあっても、褒めること。批判は家に持ち返ってください。
ブラジル人の前ではブラジルがどれだけ好きで、どうよいかをいっぱい言うことが、よい関係を保つための方法です。
サッカーの話題などは最高ですね。ブラジルのことを知り、どれだけブラジルの生活を楽しんでいるか、いいことだけ話してください。仕事上で仲良くなると、率直になりすぎてブラジルの批判をすることがありますが、そこは率直になりすぎてはいけません。
ブラジルでは、”Serious but casual(まじめだけれど気楽に)”が求められます。ビジネスでもまじめすぎて堅いものは好かれず、友達のような雰囲気が好まれます。
ブラジル人は楽しむことが大好きです。”Live to work(仕事のために生きる)”ではなく、”Work to live(生きるために働く)”なのです。職場が明るくて、楽しい環境であることはとても重要です。
日本で例えると、東京人より大阪人になってください。小泉首相がブラジルでとても好かれたのですが、それはもとても楽しい雰囲気を作り出していたからです。
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