グリー元取締役が「6.6億円調達」で狙うこと 超軽量経営で絶妙な事業モデルを立ち上げ
昨年9月の創業から日が浅いにもかかわらず、爆発的な成長を続けている動画メディアがある。かつてグリーで取締役を務め、『釣り☆スタ』や『探検ドリランド』の立ち上げを成功させた吉田大成氏が創業した「エブリー」だ。
同社は6月9日、グロービス・キャピタル・パートナーズ、DBJ キャピタル、グローバル・ブレイン等を引受先として、総額6.6 億円の資⾦調達を実施したことを明らかにした。
2500 万⼈にリーチする動画メディアを提供
エブリーは、複数のメディアブランドを一気に立ち上げた。創業時に料理動画メディア「DELISH KITCHEN(デリッシュ・キッチン)) 」、ライフスタイル動画メディア「KALOS(カロス)」、今年2 月からママ向け動画メディア「MAMA DAYS(ママデイズ)」、3 ⽉からはニュース動画メディア「Timeline(タイムライン) 」をスタート。これらの合計2500万人にリーチする影響力のあるメディア企業へと急成長している。
この4つのメディアだけにとどまるつもりはない。「ゲームや映画などを紹介するエンタメ系のチャンネルは絶対にやりたい」(吉田社長)とメディアの数は増やしていく考えだ。
「これだけのメディアを運営しているということはさぞかし社員数が多いのではないか」と思うかもしれない。しかし、実はエブリーは超軽量経営だ。その理由は同社が完全な「分散メディア」であり、コンテンツのほぼすべてを表参道にある本社オフィスの中で制作しているためだ。現在のところ社員8人、週3日ペースで働く学生インターン20人というスタッフ構成である。
なぜ「分散メディア」だと超軽量経営が可能なのか。
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