日本人のソウルフード「卵かけご飯」の魅力 続々と開発されるTKGの派生レシピ
人気食材・卵と、日本人の主食であるご飯がタッグを組むことで、1つの完成メニューにまでのし上がったのが卵かけご飯だ。そんな卵かけご飯が、新たに進化しているのをご存知だろうか。その代表がTKP(卵かけパスタ)だ。卵をかけるのはご飯ではなく、パスタであるという非常にシンプルなレシピである。
ネーミングの面白さやシンプルな工程は卵かけご飯の良さそのもの。しかし、目新しさからか人気は卵かけご飯以上だった。TKPに関する記事は、卵かけご飯に関するそれの約3倍ものアクセス数を記録したのである。
やはり生卵でなければダメなんです
実際にクックパッドでは、卵かけ◯◯=TK◯が多数投稿されている。TKU(卵かけうどん)、TKS(卵かけ白滝、蕎麦、素麺)、TKK(卵かけキャベツ)、TKT(卵かけ豆腐)、TKP(卵かけパン)、TKC(卵かけ中華そば、カレー)などなど。
どんなに時間がなくても炭水化物や野菜だけではそっけない。生卵を落とすだけで、黄色のぷくっとした黄身が食欲をそそり、栄養バランスを整えることができる。特別な調理道具も不要。卵かけご飯同様、人々はいろいろな食材に卵をかけて、卵かけご飯風に食べていたのだ。TKGになぞって名称をつけるあたりの工夫も見逃せない。
生卵を食べる習慣のない海外の人々にとっては信じられない、しかし、日本人であれば誰もが幼い頃から親しんでいるメニュー、卵かけご飯。卵は卵でも生卵を使うスタイルが、このような日本独自の文化を生んだのだ。そしてそれらは、今なお進化し続けているのだ。料理スキル不要の、老若男女誰にも支持される卵かけご飯は、現代日本の多様なライフスタイル・年齢・性別などの垣根を越えた、日本人の共通言語となるソウルフードと言える。
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