怒濤の復興チャリティーオークション 個人のつながりから動き出す復興支援

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これらの費用は、最初はヤフーで負担していたが、個別のサービスで震災支援のコストを持つことがだんだん厳しくなり、途中から落札額の一部を実費に回させていただくことにした。

このことは、復興支援でコストをどう考えて行くべきかを考えさせられるきっかけにもなった。

いくら「復興支援」とは言っても、継続的に活動するにはお金が必要だ。モノを送るにも送料がかかるし、お金を送るにも手数料がかかる。とにかく人が動くと交通費やら人件費がかかる。それを一企業が全て負担し続けることは難しい。

健全な活動は最低限、お金を生みながら進んでいかないといけない。そのことが、この連載のタイトルにもある、復興支援事業として「黒字化」する、ということにもつながっている。

決して復興支援で金儲けをしようということではない。一過性ではなく継続していくために、事業として存続させていく必要があるということだ。

SNSでナンパる、飛び込み営業をかけまくる…

とにかくよく歩く”犬”がうろうろしまくっていて、みんな棒に当たりまくる――。当時の状況を表現するなら、そんな感じだっただろうか。「チャリオクの長谷川」として、四六時中、打ち合わせなどに追われた日々。しかし、それはただ慌ただしい以上のものをもたらしてくれた。

それはネットワークだ。泉谷さんを南相馬に連れて行くために動き、そこで出会った南相馬の市議会議員とのつながりができ、そこから現地で活動するNPOのフロンティア南相馬の協力によって復興デパートメント南相馬支部ができた。石巻ではイベントを開催する傍らボランティアをするために、これまた有力なNPO団体、オンザロード(石巻支部)とつながった。

それは、復興支援という共通の「お題」の下、自分たちから動き、会いたい人にSNSで声をかけ「ナンパ」るという今風のつながり方から、飛び込み営業をかけまくったり、「紹介したい人が今横にいるから電話代わるね!」などという超アナログなつながり方まで。思いつく限りのありとあらゆる手段を使って、人とつながること。それは僕の周囲だけでなく、復興支援の至るところで起こり、現場を動かす原動力となっていた。

動けば動くほど、どんどん知り合いが増えていった。東京のヤフーから行った被災地支援、そして実際に被災地に足を運んでの活動を経て、地元の声も直接聞けるようになってきた。これが後に、被災地の特産品など数百点を販売するサイト「復興デパートメント」の立ち上げにつながることになる。
(次回に続く)

 

 

長谷川 琢也 ヤフー株式会社復興支援室

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はせがわ たくや / Hasegawa Takuya

ヤフー株式会社復興支援室。
ヤフー株式会社ECオペレーション本部部長を経て現職に。

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