【渡邉美樹氏・講演】情熱と実行力のリーダーシップ(その2)

 

東洋経済主催セミナー「Leaders Conference 2008」より
講師:渡邉美樹
2008年2月12日 ロイヤルパークホテル(東京)

その1より続き
私自身の原点は、NPOの件もそうですが「怒り」ですね。例えば教育の問題も同じです。私は今、中学・高校の教育にも携わっているのですが、それは日本の大学生と、会社セミナーという名目で毎年会ってきたことがきっかけとなっています。実際には、セミナーをするわけではなく、「仕事とはこういうことだ」とか、「お金と時間ってやり取りを絶対してはいけない」とか、「自分の人生を切り売りするな」などという話をしていたんですけどね。

 そのときに「君たちの夢は何?」と聞いて、答えられる子が500人のうち、2人か3人しかいなかった。それで、何のための教育だろうと思って。中学・高校時代に何かしらの夢や方向性を持って、大学というのはその一つのステップで、卒業するときはワクワクしながら、「さあ、やっと社会に出ていける。おれはそのために勉強してきたんだ」と目を輝かせながら社会に出ていく子を育てることが、教育だと私は思っているわけです。にもかかわらず、今の日本の教育は「いい中学に行きなさい、いい高校に行きなさい」と、そのためのテクニックばかり教えて、人よりもいい点数取って、偏差値が高ければそれでいいんだと。偏差値なんか人が決めたことだろうと。自分の価値観だろうと。
だから私の教育は、中学1年から世界を教えて、日本を教えて、そして会社を教えて、素敵な人をどんどん教えて、「さあ、どういう生き方がしたい。どういう人生生きていくんや」と問いかけます。「こういう人になりたい、こういう生き方したい、こういう仕事がしたい」という子どもに、「そうかと。じゃあ、おまえは頭が良くて東大行けるかもしれないけど、こっちの大学のこの先生につけ」という指導をさせてもらっています。

 

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