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"違憲PTA"はこの「一押し」で劇的に変わった 子供会「脱会したい」の声から始まった大改革

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  • 小寺 信良 映像技術者、コラムニスト
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当然場内は水を打ったように静かになり、司会進行している教頭先生は実に困った顔をしていた。学校には子供を人質に取られているような状況で、今後3年間が思いやられる事態だが、まあどのみちオレの人生すでにハードモードなので、何かあったなら訴訟も辞さぬと腹をくくる。

気まずい雰囲気の中説明会は散会し、その後PTA会長を訪ねて直接話をした。実は通っていた小学校のPTAでは、すでに数年前から入会同意書をとるように変わっている。そして筆者が会長を務める子供会でも今年度から入会申込書をとったことを説明した。したがって、この地域で入会の同意を得ない任意団体は、中学校のPTAだけという状態になったのである。

筆者としても、PTA活動をすることについては異存はない。だがそんなやり取りがあった後だ。4月の入学式は、その後に行われる委員選出会のことを思うと、あまり晴れやかな気持ちでは望めなかった。

ところが、である。

旧体質な組織でも、活動しているのは「今の人」

式典後の委員選出会に先立ち、PTA会長が今年度からPTAの入会申込書をとることにした、と説明した。急に決めたことで、実際の申込書配布は来週になるという。入会申し込みの前に委員選出を行わざるをえない段取りになってしまうことへの謝罪があった。たしかに物の順序としては変ではあるが、2〜3週間しかない間でよく決めたと思う。

入会申し込みの締め切りは4月21日なので、まだ結果はわからない。だが新入生の保護者全員が、入学準備説明会でのやり取りから今回の入会申込書に至るまでの経緯は知っているはずなので、入会しないという人はまずいないんじゃないかと思われる。筆者は立候補で広報部をやることにしており、すでに立候補の届けも出していたのだが、モヤっとした思いを抱えずに活動できそうだ。

PTAは旧体質と言われているが、活動しているのは「今の人」である。理屈としておかしいことになっていると説いていけば、あり方は変われるはずだ。変われないのは、大勢の前でも臆せずに変えろと圧力をかける人がいないからなのかもしれない。

いや自分を自慢していると取られると困るのだが、どう考えても、旧体制のままではやっていけない時代にさしかかっているのは明らかなのだ。誰かが最初のドミノを倒さなければならない。

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