ガス事業展開へ頼りにされる日本の資金力 米国シェール革命と日本《5》

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――宮本常雄・KPMG FAS 執行役員・パートナーに聞く

米国で急速に進んだシェールガス、シェールオイルの生産本格化による「シェール革命」。日本でも秋田県で国内初のシェールオイル採取に成功したことにより、「シェール」への関心が高まっている。

「米国シェール革命と日本」シリーズ5回目では、国際的に監査、税務、アドバイザリー業務を展開するKPMGインターナショナルのグループ企業である、KPMG FASのパートナー、宮本常雄氏に米国の事情などについて聞いた。宮本氏はKPMG FASにおいてエネルギーチームを主導しており、特に米国のシェールガス関連ビジネスで主に日本企業を対象にアドバイザリー業務を行っている。

日本企業の資金なしには立ち行かない

――米国のシェールガスに関して、どのような業務を行っていますか。

KPMG FASでは、(1)最も“上流”に当たるガス採掘の権益の購入から、(2)ガスの液化施設やパイプラインへの投資、(3)輸出のための港湾設備への投資、そして、(4)LNG(液化天然ガス)の販売という“下流”まで、大きく分けて4つの分野で日本企業のお手伝いをしている。顧客には、商材や燃料としてガスを必要としている会社や、トレーディングで儲けようとしている会社、ファンドなどさまざま。当社は、国際的な会計や税務の経験と知識を駆使しながら顧客をサポートしている。

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