そして、海外の学校に行くなら、英語は完璧にしていくべきでしょう。入学の可否以前に、フルに海外での学びを享受しようと思ったら英語ごときでつまずいている場合ではありません。それでは海外で学ぶ意義も半減します。
私は学生時代に英語は独学で「1日3時間」と決め、例外なくセルフ修行し、パスポートも持っていなかった段階で帰国子女以上にしゃべれるようになっていたものです(私のキャリアや勉強方法の詳細は拙著『非学歴エリート』をご参照ください)。
加えて経営学の基礎である経済学の基本、そして経営の基礎知識たる簿記(会計)の知識も入学前にマスターしておくのが理想です。そもそも経済学や統計学は、戦略入門やリーダーシップ本と一緒に入学前の必須読書事項に指定されます。
私は学生時代にそれらのビジネススクールの基礎科目に入っている科目関連の本をひととおり購入し、徹底的に勉強したものです。前述のCMAの資格はマイナーですが、MBAの基礎科目の多くを網羅していましたので、結果としては事前準備万端となりました。
しかし、学生時代に行ったいちばんよかったことは、人まねではなく自分自身のユニークな人生を生きるべく、キャリアと人生をとことん考え、その中でMBAの位置づけを明確化したことでしょう。そこが明確であったからこそ、当時、誰もが「MBAを取る」と言っていた中で、卒業後に実際にビジネススクールに入学した2人のうちの1人に私がなったのです。
自分で考えて、自分の言葉で語る
先ほど職歴が大切だと言いましたが、職歴も自分の人生のストーリーの中で、自分の言葉で語る必要があります。なぜ自分がそのキャリアを歩んできたのか、そしてそれは自分の過去、卒業後の自分の進路とどう関係があるのか、その中でなぜMBAが必要なのか、そういったことを自分自身の言葉で語れることなしに合格はできません。
受け身のキャリアや人生ではいけないのです。なにせ海外スクールでいちばん嫌われるのは、自主性とユニークなストーリーの欠如です。自主的で個性的なキャリアを事実として語れれば、名前の通った企業勤務でなくとも合格の可能性は高まるでしょうし、語れなければどんなに有名企業でも合格は難しいでしょう。このキャリアと人生のビジョンとロジックは必須事項です。
人生に正解はありませんから、なぜ自分にMBAが必要なのかを考えつつ、ご自身のキャリアと人生を歩んで行っていただければと思います。そしてその中でMBAが必須であれば、学歴や職歴といった外野が張ったラベルに負けずに、突破する方法を考えましょう。真剣であれば夢はかないます。応援しております。
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
無料会員登録はこちら
ログインはこちら