日中関係史 1972-2012 ~国交正常化40年を検証 Books Review

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私は日中国交、特に経済面での交流が始まった頃から、中国との接触が始まった。当時、私のボスであった大来佐武郎氏が外務大臣の頃、当時の中国対外関係の最高指導者たる谷牧副首相と氏の下におられた馬洪国務院開発センター主任との間で、日中間の経済知識交流を始めようとの話し合いがあり、「日中経済知識交流会」が設けられ、日中の経済問題を自由に議論することになった。

この会議は終始友好的で、今日まで1年も休みなく、天安門事件があった年も行われている。日本側の代表は下河辺淳・元国土庁事務次官のあと、私、そして福川伸次・旧通商産業省事務次官が務め、現在は福井俊彦・元日本銀行総裁が引き継いだ。議論は極めて自由闊達で、日中を中心にした経済問題についての議論を常としてきた。その関連で、広東省、天津市、陝西省などとの知識交流会も続いている。お互いが自由に、経済はじめ諸問題を議論してきたが、これからも相互理解を深めることが、日中間の友好を促進することになると信じている。

たかはら・あきお
東京大学大学院法学政治学研究科教授。1958年生まれ。東大法学部卒業。

はっとり・けんじ
中央大学大学院戦略経営研究科教授。1948年生まれ。大阪外国語大学中国語学科卒業。

そのだ・しげと
東京大学大学院情報学環・東洋文化研究所教授。1961年生まれ。2009年から現職。

はっとり・りゅうじ
中央大学総合政策学部教授。1968年生まれ。京都大学法学部卒業。2010年から現職。

まるかわ・ともお
東京大学社会科学研究所教授。1964年生まれ。東大経済学部卒業。2007年から現職。

東京大学出版会

1 3990円 501ページ

  

2 3675円 346ページ

  

3 3675円 365ページ

  

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