「不倫から抜け出せない人」に共通する考え方 ありのままの自分を受け入れられているか
多くの場合、自己評価の低さは幼少期の家庭環境が少なからず影響していると考えている。両親の不仲、家庭内暴力、否定的な言葉、兄弟姉妹間の差別など、親からの愛情を十分に受けて育ってこなかった子供は大人になってからも愛情に飢え、その心の隙間を埋めるために何らかの手段を採る。それが薬物やアルコール、買い物やギャンブルだったり、恋愛や不倫だったりする。
依存自体は決して悪いことではない。心が押しつぶされそうになったときの回避行動であり、心を守るための手段だからだ。
幼少期の家庭環境までさかのぼらなくとも、家庭不和や仕事がうまくいかない、人間関係がうまくいかないなどで悩んでいる人は多い。「自分は必要とされていないのではないか」「愛されたい」「自分を認めてほしい」そう感じたとき、人は自分の居場所を探したくなる。自分を認めてくれ、必要としてくれる人を求める。
不倫の快楽は、強烈に脳に記憶される
そんな時に何らかのきっかけで持った恋愛関係が不倫だった場合でも、一時的にせよ自分の心が満たされたのであれば、それで報酬を得たことになる。その報酬は快楽として脳に記憶され、再度不安を感じたときに呼び戻さる。これが何回も繰り返されると習慣化してしまい、なかなか抜け出せなくなってしまう。
こと不倫は、どちらかまたは両方が既婚という壁を乗り越えての関係であり、特に報酬が大きいと言える。常日頃の不平・不満が積もっている中で大きな報酬が得られたのであれば、たった一度だったとしてもその記憶は強烈に脳に記憶されることは想像に難くない。
「一度だけのつもりが、ずるずると……」の背景には、その強烈な快楽が再度要求され、理性では抑えきれず要求に従ってしまう、という過程が存在する。「もう一度だけ」そう思って繰り返し要求に応えることで返って習慣を強化してしまい、すっかりハマって抜け出せない状況をつくってしまうのだ。
誰だってイヤな現実は見たくないだろう。現実逃避の場として自分にとって楽しいこと、楽なことを考えたいと思うのは自然なことだ。しかし、そこで選んだもの次第で誰だって抜け出せない状況に陥る可能性はある。
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