55万部!「翔んで埼玉」がバカ売れした理由 30年前の復刻マンガが、なぜ爆発したのか

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そのほか、お正月時期に西武鉄道と東武鉄道の車内に「シール張り」の広告を出したことも、地方から埼玉に帰省した人に多く見られていたようで、効果が大きかったようだ。

埼玉県知事から「お墨付き」

『翔んで埼玉』は表紙のインパクトも強烈だ(画像をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします)

埼玉県民をディスる内容のマンガでありながら、埼玉県知事からオフィシャルコメントが寄せられ、これもまた話題を呼んだ。1月に埼玉県の観光イベントに招待され、上田清司埼玉県知事にサイン本をプレゼントしたところ、苦々しい顔をしながらも、「悪名は無名に勝る」と言ってくれたそうだ。埼玉県知事や各市長のコメントは「このマンガがすごい!WEB」で読める。

「魔夜さんが面白くて、今度の選挙で知事のこと"応援する”ってコメントしているんですけど、先生は今、神奈川県民だから応援できないんですよ(笑)」(薗部氏)。現在の目標部数は100万部。今後は映像化など、メディア展開を考えているという。

ちなみに、おそらく2匹目のドジョウを狙って3月25日にPHPが発売した魔夜氏復刻作品第2弾『う~ん、マンダム。』は現時点で3万2000部。やはり、『翔んで埼玉』はモンスターのようである。ストーリーが未完で終わっている『翔んで埼玉』、読者としては、続編を期待したいところだ。

高部 知子 東洋経済オンライン編集部

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たかべ ともこ / Tomoko Takabe

1993年より女性誌でライターを始め、芸能、音楽、男性誌の編集に携わる。1997年からアスキー(現:KADOKAWA)の書籍編集部を経て、「週刊アスキー」編集部に2014年10月まで所属。2016年4月より東洋経済オンライン編集部

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