日本のホテル市場はまだ伸びしろがある スターウッドの幹部に聞く

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今まではアップスケール、ラグジュアリーセグメントに焦点を当ててきたが、もっとミディアムセグメント、「アロフト」や「フォー・ポインツ・バイ・シェラトン」もしくは「エレメント」などのブランドも展開していく。新興国にいらっしゃる、これから可処分所得が増えてくるであろうと見込まれる人たちを初期の段階で獲得する戦略だ。

――中国、インドでの具体的な戦略は。

中国では12年6月に「ダブル・ハピネス」としてお祝いをした。ホテルの開業が100件目に達したのと、建築中(契約済みを含む)のホテルがやはり100件になったということだ。その後これまでに10件オープンしているが、建築中のホテルはつねに100件程度ある。

主要都市、リゾート地のニーズも依然としてあるが、第2、第3都市(セカンドティア、サードティア)のホテル需要が伸び続けている。ほんの数年前には中国には4つしかスターウッドグループのホテルがなかった。だから日本の現15ホテルを倍増することも難しいとは思わない。

インドでは、建築中が16ホテルで、開業済みが37。15年に100ホテルを達成することが目標だ。

(撮影〈ホー氏の写真〉:風間 仁一郎)  

山川 清弘 「会社四季報オンライン」編集部 編集委員

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やまかわ・きよひろ / Kiyohiro Yamakawa

1967年、東京都生まれ。91年、早稲田大学政治経済学部経済学科卒業。東洋経済新報社に入社後、記者として放送、ゼネコン、銀行、コンビニ、旅行など担当。98~99年、英オックスフォード大学に留学(ロイター・フェロー)。『会社四季報プロ500』編集長、『会社四季報』副編集長、『週刊東洋経済プラス』編集長などを経て現職。日本証券アナリスト協会認定アナリスト、日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト。著書に『世界のメディア王 マードックの謎』(今井澂氏との共著、東洋経済新報社)、『ホテル御三家 帝国ホテル、オークラ、ニューオータニ』(幻冬舎新書)など。

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